薬機法で商品の効能効果訴求がNGって言われているけど、“別のページ”で間接的に書くのはアリでしょ?
個人ブログの体験談とか口コミでよく商品の効果を見かけるけど、あれは薬機法的にはセーフなのかな?
そう思って、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)について調べてみると…どうやら普通にアウトらしい(;・∀・)
じゃあ皆、どうやって薬機法違反を回避してるのさ?
次に、解決方法をググってみるも、なんか通り一辺のことしか出てこないし、専門的な言葉が多くてよく分からない。
僕がアフィリエイトを始めた頃の結構深刻な悩みがこんなんでした。
当時は、「俺がアフィリエイト始めたばかりだから、付いていけてないのか?」とか無駄に焦っていましたが…今思うと、ネット上にはアフィリエイター向けの薬機法コンテンツってほとんどないんですね。
そこで!
僕が実際にやって上手くいった、薬機法違反にならないための広告表現スキルの学習方法を公開することにしました(^O^)
- アフィリエイト初心者で、何がなんだかよう分からん…
- 美容ジャンルや健康ジャンルが売りやすそうだけど、薬機法トラップが気になって踏み出しづらい…
- 今まで薬機法のことをないがしろにしてきたけど、時代の流れ的にそろそろ本気でヤバイという危機感を実は持っている…
という状態であれば、是非試してみてください!
アフィリエイターが薬機法違反をするとどうなる?
そもそもアフィリエイターが薬機法に違反するとどうなるかを整理してみました。
薬機法(*)はメーカー、薬局、医療関係者、販売業者など色んな人に関わりがありますが、
あくまでアフィリエイターにとっての目線で考えると、具体的なダメージは以下の3点です。
* 2013年11月に「薬事法」が改正され、現在の名称は「薬機法(正式には“医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律”)」となっています。
①法律違反に該当する(罰則を受ける)
アフィリエイターにとって主に関係があるのは第六十六条(誇大広告等)で、ここにはこの様に書いてあります。
- 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。
- 医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の効能、効果又は性能について、医師その他の者がこれを保証したものと誤解されるおそれがある記事を広告し、記述し、又は流布することは、前項に該当するものとする。
- 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品に関して堕胎を暗示し、又はわいせつにわたる文書又は図画を用いてはならない。
「何人も」と謳っている以上、直接商品を販売していないアフィリエイターやブロガーであっても薬機法の対象になります。
罰則内容については第八十五条に記載があり、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金(又は併科)となります。
なかなかインパクトのある罰則ですね( ゚Д゚)
実態としては個人のアフィリエイターが罰則まで受けた例はあまり聞かれないようですが、
DeNAのキュレーションメディア「WELQ」であれだけ話題になっていたことを踏まえれば、今後一気に取り締まられるケースが出てきてもおかしくありません。
②リスティング広告の審査が通らない
先ほどの条文に「何人も」という表記がある通り、
薬機法の対象はアフィリエイターだけではありません。
アフィリエイト広告だけをみても登場人物はたくさんいます。
広告主である企業はもちろん、仲介に入るASP、リスティング広告を運営するGoogleやYahoo!などなど。
彼らも全員、薬機法の対象となっており、アフィリエイター個人よりも大企業ほど叩かれる可能性が高いのは容易に想像がつくかと思います。
中でも、最近特に薬機法にかなり気を使って対応しているのがYahoo!さんです。
薬機法に違反しているコンテンツを排除すべく、2017年辺りから異常かと思うくらいにリスティング広告の審査が通らなくなっています( ;∀;)
僕も元々PPCアフィリエイターでしたので、駆け出しの頃は何度も審査落ちをくらってやる気をそぎ落とされていましたw
記事の出稿停止だけならまだしも、アカウントごと締め出される例もちらほら聞きます。
アカウント停止になってしまうと積み上げたものが一気にパーになってしまい、かなり悲惨ですね(;´∀`)
また、リスティング広告の審査が厳しいということは、運営主体のGoogleやYahoo!は薬機法違反を認めていないということを意味します。
ということは…
今後、薬機法違反のサイトは全て「検索エンジンからふっ飛ぶ」ということも大いにあり得るということです。
③広告主から提携解除される
Yahoo!さんに比べればまだそこまで厳しくはありませんが、
広告主やASPにも責任がふりかかる以上、薬機法違反は広告主との提携解除にもつながります。
個人的には今後、より厳格に運用が進んでいくと踏んでいます。
現状は、広告主毎で差があるのが実態ですが、
近い将来、ASPがYahoo!さんばりに取り締まるようになるのではと予想します。
広告主の立場になったら、アフィリエイト記事の法律違反を野放しにしておく訳にはいかないですからねw
提携申請が全件、事前承認制になるという噂もあながち嘘ではないかもしれないですね( ゚Д゚)
逆に言うと、薬機法を守れるアフィリエイターは広告主に好かれるので、
今後クローズド案件や特単のオファーが舞い降りてくるケースも増えてくるでしょう。
- 法律違反に該当する(罰則を受ける)
- リスティング広告の審査に通らない
- 広告主から提携解除される
いずれもルール適正化の流れは完全に強まっていて、
今後厳しくなることはあっても、緩くなることはまずあり得ないです( ゚Д゚)
美容ジャンルなどのアフィリエイトで長く生き残っていくためには、
薬機法対応スキルはやはり必要不可欠ですね!
薬機法違反しないための3STEPトレーニング
さて、ここからが本題です(‘ω’)
そんな規制がしっかり効いてきている薬機法ですが…
ちょっとした対策をすれば、アフィリエイト記事程度なら、
あっさりと違反にならない内容に仕上げられるようになります(‘ω’)ノ
僕がお勧めするトレーニング方法はこうです。
➀体系的な知識をインプットしたあとに、
➁「効能効果」を切り口にカテゴリー分類し、
③同一カテゴリーの広告表現を試行錯誤しながら記事を量産する
一言で言いきれなかったので(苦笑)、詳細はステップ毎に書いていきますね!
全部で3Stepに分かれています(‘ω’)
Step1:体系的な知識をインプットする
セミナー、書籍、ブログなどで体系的な知識をインプットするのがStep1です。
- 「体験談」でも薬機法って抵触するの?
- よく雑誌とかで見る「ビフォーアフター」の写真って使っていいの?
- 「口コミ」は個人の感想だから関係ないっていう整理でいいの?
- 商品を紹介してないページで、一般論で効能効果書くのはあり?
- サプリの成分を書くことは薬機法違反にならない?
- どういう言葉までは使っていいの?
- アフィリエイトする商品の公式サイトが薬機法に違反している様に見えるけど?
- トクホって何?
- ・・・
こういった知識↑をまずはしっかりとインプットします。
実際のところ、丸暗記までできなくても一度ちゃんと理解すれば、自分からみすみす薬機法違反の地雷を踏みにいくミスや、商品選定の間違いはなくなります。
では、どこからインプットするか?ですが、とにかく説明が分かりやすい教材を使うことを僕はオススメします。
なぜなら、法律の話なので独学で一つずつ調べると、イメージが掴めず腹落ちしないからです( ;∀;)
参考:薬機法を学ぶための教材について
色々見ましたが、アフィリエイター向けの薬機法コンテンツって、実はかなり少ないんです(*_*;
一応3つ紹介しますが、正直言うと、しっかり腹落ちできる教材は1つ目の「アフィリーガル」のみです。
1.アフィリーガル
薬事法広告研究所による説明動画。結構有名かと思います。
「アフィリエイター向け」に専門家が説明しているコンテンツはこれが唯一なんじゃないですかね。有料ではありますが、そこまで高くないし、繰り返し見れるので“教科書”としても使いやすいです!
これについては僕自身も愛用して非常にお世話になりました(^O^)
レビューもこと細かに書いたので是非参考にしてください(誰よりも詳細な内容になっている自信があります!)。
2.薬事法ドットコム
健康美容医療ビジネスのコンサルティング会社のホームページです。薬機法に関する情報量は十分にあり、無料メルマガなどもやっています。特に、このコンテンツ:薬事法マーケティングの教科書では、美容品、美容機器などといった具体例が書かれており、参考になります。
ただし、こちらのサイトは企業向けコンサルティングの集客が目的であるように見え、個人アフィリエイターが体系的に知識を吸収するには不向きの印象があります。
セミナーなども開催していますが、参加費は30,000円などで結構高めです( ゚Д゚)
個人の方が書いている電子書籍。電子書籍にしては少々値は張りますが、初心者向けに噛み砕いた内容になっています。
Step2:「効能効果」を切り口にカテゴリーを分類する
残念ながら、Step1のインプットだけでは、薬機法違反しない記事を継続的に書けるようにはなりません。
実際に“使いこなせる状態”へと進化させていくには、相応のトレーニングが必要です。
このトレーニングの具体的内容は、次のStep3で行う「試行錯誤しながら記事を量産すること」なんですが、その前にやるべきことがあります。
カテゴリー分類です。
「量産」という言葉から想像がつく通り、スキルは一朝一夕で身につかないので、
トレーニングを効率的に行うためにカテゴリーを絞って取り組みましょう!というのがこのStep2の趣旨です^ ^
筋トレでいうと、腹筋なのか、胸なのか、背中なのか…
どこの部位を鍛えるかはっきり意識させようぜ!
というニュアンスです。
理由については後ほど補足しますが、
カテゴリーを分ける際の切り口は「効能効果」になります。
例を挙げると、
- ジャンルA:シミ・ソバカスを改善する商品
- ジャンルB:ダイエットに役立つ商品
- ジャンルC:ワキガ対策の商品
といった具合の分類ですね!
まずはジャンルAに絞ってシミ・ソバカスの改善表現を徹底的に鍛える。
ジャンルAを攻略したらジャンルBに取り掛かる。
…といった感じで部位毎に極めていくのが、薬機法に違反しない広告表現を覚えるのに効率的な進め方です。
Step3:同一カテゴリーでの広告表現を試行錯誤して記事を量産
そして、一番の頑張りどころはここです。
このStep3にて薬機法違反しない広告表現を自分のものにしていきます!
ガンガン筋肉痛を感じては超回復して、スキルを身につけましょう(^O^)
薬機法を意識した文章は、初めのうちはインプット教材を見たり、調べながら書くことになるので、ものすごく時間がかかります。
ところが、何記事か書いているとあっさり書けるようになります^ ^
「まずは慣れよ!」っていうのは何事でもやっぱり本質で、
薬機法の学習でもバリバリ当てはまります。
“知識”というよりも“スキル”なので、とにかく「書く!」という作業が非常に大事です。
といっても、同じカテゴリー(Step2で切り分けたもの)の広告表現を本気で考えて5記事くらい作ると、大体のポイントは染みついてきます(*^^*)
ただし、やっただけでそれが間違っていたら何の意味もありませんのでご注意を( ゚Д゚)
簡単に「答え合わせ」する方法として、
最初のうちはYahoo!プロモーション広告に出稿することをオススメします。
リスティング広告を出稿をすると鬼トレーナーのYahoo!さんが厳しく審査をしてくれます(‘ω’)
出稿単価はワンクリック1円など低価格でも構わないので、最初のうちはガツガツ出稿し、審査落ちしては修正して再出稿、審査落ちしては修正して再出稿…を繰り返していくのがレベルアップのための近道ですね!
審査落ちのときはYahoo!さんは理由を書いてくれますし、
問い合わせれば具体的にも回答してくれます。
実際僕もしつこいくらいに聞いたおかげで、だいぶ薬機法慣れすることができました(^O^)
ちなみにStep1でインプットした教材を横において実践していくのが基本ですが、
レビュー商品やライバル商品のランディングページも非常に参考になるので、自分の書いた記事と比べてみると良いです。
各Stepにおける補足内容
Step1:一定の薬機法知識がないと、Step2以降が実践できない
まぁとりあえず書いてみて、何か言われたら書き直すわ!
たまにこんな考えの方がいますが、超危険です(゚Д゚;)
万が一にこういう考えをされているとしたら、無免許で車を公道で運転していることと同じなので絶対に止めてください!
確かに、実際にスキルが身につくのにはStep3(=試行錯誤しながら記事を量産)ですが、当然ながら先にインプットがないと何もできません。
無茶して、あとで痛い目に遭うのはあなた自身です。
そういった意味では、僕が最も重要だと思うのはこのStep1(=体系知識のインプット)です。
え!?この文章でもアウトなの?
それを言ってしまったら、もう何も書けなくない!?
僕が薬機法のインプットをしていたときは、まさにこういった驚きの連続でしたから、
適当な知識のまま記事を書き始めると、“気付きもしないまま”薬機法違反の文章を書くこと間違いなしです。
結果、やればやるだけ違反記事をネットに生み出し、間違った知識が身に付き、
もはや「薬機法違反のプロ」へとまっしぐらに突き進むことになります。
確かに、Step1(=体系知識のインプット)だけで薬機法対応スキルの吸収は不十分ですが、
- 薬機法の趣旨を理解すること
- 全体像(どんな「効能効果」があるのか、法律上の商品定義は何なのか)を掴むこと
- 違反になりそうでならない表現を知ること
などを押さえることで、初めてStep2以降を実行できると考えてください!
Step2:アフィリエイターが薬機法を学ぶ目的は商品の「効能効果」を訴求できるようになること
カテゴリーを「効能効果」で分類することについての補足です。
僕らアフィリエイターが薬機法を学ぶ目的は、法律の専門家になることではなく、
法に触れない範囲で商品訴求を行えるようになることです。
もう少し具体的に言うと、直接書くことのできない「効能効果」をどのように表現していくか、どんな表現までならOKで、どんな表現はNGなのかを知ることです。
ここがブレないことが非常に大事で、このゴールから逆算した結果として、
Step2では「効能効果」を軸にカテゴリーを切り分けることとしています。
全身を鍛えなくても、腕力をムキムキにすれば腕相撲には勝てるように…
薬機法のプロにならなくても、ひとつの「効能効果」に応じた表現さえ身につけば、その商品を訴求する記事は書けるようになります。
まずは一つのカテゴリーのプロを目指して、早期に戦える状態を作りましょう!
Step3:薬機法に違反しているかの判断基準は曖昧な場合が多い
Step3で「試行錯誤」と「量産」が必要な理由です。
薬機法スキルは丸暗記だけでは絶対に身につきません。
いわゆる「グレーゾーン」が堂々と存在しているからでして、
薬機法の厄介かつ面白いところがここにあります。
本当に、記事の構成次第で、黒になったり、白になっているんですね(‘ω’)
というより、馬鹿正直に薬機法を守ろうとすると何の価値もない記事しか書けませんw
少し勉強すると、企業の商品ランディングページもよく作り込まれてるなぁって気付くようになります。
- 頬のリフトアップ→「上げる」
- 便秘改善→「どっさり」
など。正面切っては使えない表現も実は工夫してガンガン使われているのでビックリです(*^^*)
皆さん、あれやこれやと頭を使って「グレーゾーン」を攻めているんですよね!
故障しない「自動販売機」を作ろう!
以上が、アフィリエイトで薬機法違反しないため3STEPトレーニングです。
Step1:体系的な知識をインプットする
- 一定の薬機法知識がないと、Step2以降を実践できない
Step2:「効能効果」を切り口にカテゴリーを分類する
- アフィリエイターが薬機法を学ぶ目的は商品の「効能効果」を表現すること
Step3:同一カテゴリーでの広告表現を試行錯誤して記事を量産する
- 薬機法に違反しているかの基準は曖昧なので、やりながらスキルを身につける
一朝一夕とはいかないですが、がっつり取り組めば1つのジャンルを使いこなせるようになるまで1か月はかからないかと思いますので、是非やってみてください(^^)/
アフィリエイトというビジネスの素晴らしいところは、一度売れるサイトを作れば後は・・・
ほったらかしにできること!
ですよね(^^)/
不動産収入や、高配当の株式のように、持っているだけでチャリン、チャリンと報酬が入ってくる。
それも、元手がほとんどかからずに、有益な情報を発信源を作るだけでそんな「自動販売機」を作ることができます!
ただし、現在のルール厳格化の流れからすると、今後多くのサイトが薬機法違反でペナルティを食らう気がしてなりません。
僕は、近いうちに「退場組と、ライバルが消えた美味しい市場に残った組で、明暗が分かれるんじゃないか」と予想しています。
薬機法スキルは、美味しいジャンルに取り組むための「資格」みたいなものです。
昨今、医療よりの分野については、SEOで個人サイトの上位表示が難しくなってきましたが、
人気の美容ジャンルや健康ジャンルは個人サイトでもまだまだ行けますので、この機会に薬機法スキルを身に着けて、しっかりと守りを固めておくことをオススメします(‘ω’)ノ
ちなみに、今回、記事内でも紹介した「アフィリーガル」は、内容も説明も素晴らしく、有料ではありますが、金額も一般的な薬機法セミナーに比べるとかなり良心的です。
薬機法絡みのアフィリエイトを行うのであれば、これだけは持っておきたい教材!と僕は全力で推しています(というか、他にアフィリエイター向けの薬機法教材が見当たりません)。
薬機法対策の具体例も混ぜながら詳細、感想を綴っておりますので、是非こちらのレビュー記事も読んでみてください!